タングステンのリサイクル
タングステンのサイクル
原料となるタングステン鉱石は、湿式精錬が行われAPT(パラタングステン酸アンモニウム)になります。このAPTを焙焼、還元、炭化しWC(炭化タングステン)にします。WCはCo(コバルト)やその他の添加物を分散混合し、粉末冶金法によって超硬合金素材となり、研削や放電等の加工を行うことで金型等の超硬合金工具となります。この超硬合金工具は鍛造やプレス等の加工に使用され、使用後はスクラップとなります。スクラップは、化学処理や亜鉛処理等のリサイクル処理を行い、APTやWC-Coに再生されます。

サンアロイ工業は、超硬スクラップを国内で再生処理することで、超硬合金の主成分であるタングステン等のレアメタル資源の循環サイクル(Cycle)を構築し、地球に優しいクリーン(Clean)なグリーン超硬合金を生産することに成功しました。希少金属であるタングステンの再資源化を進めるとともに、海外輸入に頼る供給リスクを軽減し、貴重な地球資源を循環利用しています。
自社工場によるマテリアル循環(亜鉛処理)
回収した超硬スクラップを洗浄し、材種系列毎に分別します。分別した超硬スクラップと亜鉛をリサイクル設備で熱処理します。このとき、亜鉛は超硬合金中に拡散します。さらに高温・減圧にすることで亜鉛を蒸発回収します。回収した亜鉛はほぼ100%の純度で回収し再使用しており、亜鉛処理による廃棄物質はありません(ゼロエミッション)。亜鉛処理後の超硬合金はスポンジ状となり、容易に粉砕でき、分級して再生原料となります。この再生原料は、レアメタルであるコバルトやその他の添加物も同時に回収し再利用しています。


