タングステンのリサイクル
タングステン資源の循環と持続可能なものづくり
超硬合金の主原料であるタングステンはレアメタルの一種であり、特定の国や地域に資源が集中しているため、その安定供給の確保が非常に重要です。
サンアロイ工業は、使用済み超硬合金や超硬工具スクラップから、タングステン資源のリサイクル活動を行っています。
リサイクルにより再生された高品質なリサイクル原料は、新たな超硬合金の原料として活用しています。
また、お客様やパートナー企業様と連携し、超硬工具スクラップ等の回収活動も推進しています。
この活動により、超硬工具スクラップ等が適切にタングステン資源の循環へ還流されるよう、取り組みを行っています。
こうした活動の結果、サンアロイ工業のリサイクル原料使用率や超硬工具スクラップ回収率は着実に向上しています。
サンアロイ工業は、資源循環の取り組みをさらに強化するため、「サーキュラーパートナーズ(CPs)」に参画しました。
サーキュラーパートナーズは、経済産業省により設立された、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現を目的とした産官学連携の枠組みです。
今後は、自社の取り組みに加え、サーキュラーパートナーズを通じた外部連携も行い、リサイクル原料使用率50%以上を目標とし、持続可能なものづくりと安定供給の確保、サーキュラーエコノミーの実現に向けてさらなる取り組み強化を行っていきます。
▶サーキュラーパートナーズ [外部サイト]
超硬工具スクラップのリサイクル促進に向けた
選別・保管・処分に関するガイドライン
サンアロイ工業では、一般社団法人日本機械工具工業会の「超硬工具スクラップのリサイクル促進に向けた選別・保管・処分に関するガイドライン」に基づき、超硬工具スクラップの適切な管理およびリサイクルの推進に取り組んでいます。 本ガイドラインは、超硬工具スクラップに含まれるタングステン等の重要鉱物資源について、国内製造基盤への還流・活用を促進し、安定供給および資源循環の強化を目的とし、超硬工具スクラップの適切な選別・保管に関する基本的な考え方や推奨事項を整理したものです。
サンアロイ工業は本ガイドラインの趣旨を踏まえ、資源の有効活用と環境負荷低減に配慮した事業活動を今後も推進していきます。
また本ガイドライン別紙には、超硬工具スクラップ等の国内還流・活用に資する方針を示した事業者のリストが掲載されており、サンアロイ工業もリサイクル窓口事業者として、本リストに掲載されています。
詳細は下記リンクをご参照ください。
▶超硬工具スクラップのリサイクルについて(一般社団法人日本機械工具工業会 [外部サイト])
タングステンのサイクル
原料となるタングステン鉱石は、湿式精錬が行われAPT(パラタングステン酸アンモニウム)になります。このAPTを焙焼、還元、炭化しWC(炭化タングステン)にします。WCはCo(コバルト)やその他の添加物を分散混合し、粉末冶金法によって超硬合金素材となり、研削や放電等の加工を行うことで金型等の超硬合金工具となります。この超硬合金工具は鍛造やプレス等の加工に使用され、使用後はスクラップとなります。スクラップは、化学処理や亜鉛処理等のリサイクル処理を行い、APTやWC-Coに再生されます。

サンアロイ工業は、超硬スクラップを国内で再生処理することで、超硬合金の主成分であるタングステン等のレアメタル資源の循環サイクル(Cycle)を構築し、地球に優しいクリーン(Clean)なグリーン超硬合金を生産することに成功しました。希少金属であるタングステンの再資源化を進めるとともに、海外輸入に頼る供給リスクを軽減し、貴重な地球資源を循環利用しています。
自社工場によるマテリアル循環(亜鉛処理)
回収した超硬スクラップを洗浄し、材種系列毎に分別します。分別した超硬スクラップと亜鉛をリサイクル設備で熱処理します。このとき、亜鉛は超硬合金中に拡散します。さらに高温・減圧にすることで亜鉛を蒸発回収します。回収した亜鉛はほぼ100%の純度で回収し再使用しており、亜鉛処理による廃棄物質はありません(ゼロエミッション)。亜鉛処理後の超硬合金はスポンジ状となり、容易に粉砕でき、分級して再生原料となります。この再生原料は、レアメタルであるコバルトやその他の添加物も同時に回収し再利用しています。


タングステンのリサイクルに関するお問い合わせは、当社リサイクル部へお願いいたします。

